オイルの品質3つのポイント

オメガ3とオメガ6は、どちらが悪でどちらが善というものではなく、私たちのカラダの中では限られた椅子を奪い合うように競合的に代謝され、その働きにも各々違いがあります。油脂の摂取はこれら必須脂肪酸(オメガ3とオメガ6)のバランスが重要で、普段の食事では、いかにも「油」と意識できる植物油やバターに加えて、穀類や豆類、牛乳、卵などに含まれる「見えない油」も考慮し、判断することが求められます。良質な油を選択する上でもう一つのポイントは、加工方法です。抽出溶剤や精製等化学的な処理でなく、昔ながらのコールドプレス(低温圧搾)が重要です。未精製の圧搾油は加工がシンプルなだけに、原料の良し悪しが油の品質を大きく左右します。とりわけ、農薬使用の有無を含む栽培方法と原料の鮮度が重視されます。

グリーンナッツオイルは、ペルーアマゾンが原産のサチャインチの種実を低温圧搾した無添加・未精製のオイルです。現代人に必要とされるα‐リノレン酸(オメガ3)を50%含み、原料のナッツに由来する天然のトコフェロール(ビタミンE)などがオイルを酸化からしっかりと守ります。そのため、数あるオメガ3系オイルの中で、優れた酸化安定性を誇ります。

インカグリーンナッツはビタミンEが豊富!

ビタミンEは、酸化から守る「バリア」として働くことから、日常の食生活に積極的に取り入れたい成分の一つです。特にグリーンナッツオイルに含まれるビタミンEは、熱に対する安定性が高く、持続的に作用するとされるγ(ガンマ)-トコフェロールやδ(デルタ)-トコフェロールを豊富に含有。100gあたり200mg以上含まれ酸化しやすいアマニ油やえごま油と比べても熱や空気の影響を受けにくく、保存性に優れています。さらに開封後も鮮度を保ちやすいため、最後まで安心して使用できるのも特長の一つ。生での使用はもちろん、炒め物や焼き料理などの加熱調理にも適しており、日々の食卓で幅広く活用できます。オメガ3系オイルの特長を活かしながら、さまざまな料理に取り入れやすい点が魅力です。

インカグリーンナッツオイルの抗酸化力

α-リノレン酸(オメガ3)を50%も含み、抗酸化力でも注目を集めるインカグリーンナッツオイル。これまでに積み重ねてきた研究実績を基に昭和女子大学名誉教授福島正子先生と元教授竹山恵美子先生にお話を伺いました。

実験でグリーンナッツオイルの優れた抗酸化力が明らかに

――2010年に「グリーンナッツオイル(以下、GNO)摂取による酸化ストレスバイオマーカー(活性酸素の攻撃によるDNAの損傷を評価する指標)の低下作用」という論文を発表されましたが、そもそもこの実験を行うことになったのはなぜですか?

福島先生(以下敬称略) GNOには、抗酸化作用の強いとされるα(アルファ)-トコフェロールではなく、γ(ガンマ)-トコフェロールが豊富に含まれる、という点に関心があり、その生理効果について調べてみたいと思いました。人体に影響のない良質なオイルなので、学生5名と教員2名を対象にして実験を行いました。

竹山先生(以下敬称略) 1日3食、実験の対象者全員が共通の食事を摂る、ということを2週間と3日続けました。学生は就職活動中でしたので、研究室で準備や勉強をしてもらい、時間になったら決められたレシピ通りに調理してみんなで食事をして、と生活の大半を研究室で過ごさなければならなかったので、結構大変でしたね。

――でもその実験のおかげで、えごま油やアマニ油と並ぶ、もしくはそれ以上の生理機能を持つ可能性がある、ということが実証されたのですね。

竹山 GNOが豊富に含むα-リノレン酸は、体内で青魚に多く含まれるEPAやDHAに変わるとされているのですが、実態はあまり知られていないんですね。私たちの実験で、それが明らかになるデータが得られました。食事から摂る油の8割は調理用の油ではなく、食品からです。よほど気をつけないと、今の日本人の食生活では、リノール酸(オメガ6)に偏ってしまう。魚を食べるなどして意識しないと、α-リノレン酸(オメガ3)はなかなか摂れないんです。アレルギーが増えた原因のひとつは、そこにあるかもしれません。

福島 というのも、少し専門的な話をすると、リノール酸は生体内で脳の発達に必要なアラキドン酸に変わるのですが、行き過ぎるとアラキドン酸が作りだす物質がアレルギーを起こすのです。それを制御するのは、EPAやDHAが作りだす物質。リノール酸からアラキドン酸に変わるときと、α-リノレン酸からEPAやDHAに変わるときには、同じ酵素が使われています。ですが、α-リノレン酸が不足していると、リノール酸のところばかりにその酵素が働いてしまって、アラキドン酸が過剰に作られてしまい、アレルギー物質を作りだす可能性があります。α-リノレン酸が適量あれば、仕事が二分されアラキドン酸の生成量も適量になるし、
α-リノレン酸がEPAやDHAに変わりアラキドン酸の暴走を抑制してくれます。

福島 GNOの素晴らしい点は、α-リノレン酸が約50%、リノール酸が約30%で、ベストなバランスだというところ。お料理に工夫して、定期的に摂ることが望ましいですね。さらにはオメガ3系のオイルでありながら、フライパンを使った焼き料理(加熱時間は5分以下)やスチーム料理などの加熱調理ができるのも魅力的です。私のおすすめは、生地にGNOを練り込む手作りの中華まんです。

竹山 ごまダレにGNOを入れると乳化性がよくなるのか、分離しないし、味もごまのペーストを入れるので、GNOの独特の香りが少し苦手、という人でも食べやすいですよ。

グリーンナッツオイルのビタミンE=「γ(ガンマ)‐トコフェロール」と「δ(デルタ)‐トコフェロール」

 ビタミンE(トコフェロール)には α(アルファ)、β(ベータ)、γ(ガンマ)、δ(デルタ)の4種類があり、このうち 最も抗酸化力が高いのはδ-トコフェロールです。一般的に、抗酸化力は δ > γ > β > α の順で強いとされています。特にδ-トコフェロールとγ-トコフェロールは、活性酸素やフリーラジカルを抑制する力が強く、食品やスキンケア製品においても注目されています。
 この実験では、「酸化ストレスバイオマーカー」による評価に加えて、γ-トコフェロールの血清中濃度の測定も行われました。その結果、γ-トコフェロールの血清中濃度が高い状態を維持していると、「酸化ストレスバイオマーカー」が低い値を示すことが確認されました。血清中のγ-トコフェロール濃度の増加と「酸化ストレスバイオマーカー」の低下には相関関係があることが明らかになったことから、GNOの抗酸化力は、オメガ3とトコフェロールに起因することが実証されました。

インカグリーンナッツオイル加熱調理のポイント

  • フライパンを使った焼き料理やスチーム料理などの加熱調理にもお使い頂けます。加熱する場合、出来立てをどうぞ。
  • フライパンでの加熱時間は5分以下、電子レンジでの加熱時間は、10分以下を目安にして下さい。揚げ物や再加熱には適しません。

※ 材料はすべて2~3人分

コンビーフのピカタ

◎材料:コンビーフ1缶、卵1個、パセリ適量、小麦粉少々、グリーンナッツオイル適量
◎作り方:①コンビーフはお好みの大きさに切り、小麦粉をまぶす。②卵を割り、ほぐし、みじん切りにしたパセリを混ぜ合わせる。③フライパンにグリーンナッツオイルを熱し、コンビーフを卵液にくぐらせ、両面を焼く。④卵液がなくなるまで「③」を繰り返す。

鮭のオイル蒸し

◎材料:鮭2切れ、インカ天日塩小さじ1/4、黒胡椒適量、しょうが5g、グリーンナッツオイル大さじ2、味噌大さじ2、ピーマン1個、ミニトマト4~6個、たまねぎ1/4個
◎作り方:①ピーマンは薄く輪切りにし、たまねぎはくし型切り、トマトは4等分のくし型切りにする。②鮭に塩、黒胡椒を振り、余分な水分を取り除く。シリコンスチーマーに半量のたまねぎを敷き、鮭を乗せ、グリーンナッツオイルと味噌を混ぜたものを塗る。③ピーマン、トマト、残りのたまねぎ、しょうがを乗せる。④500Wのレンジで5~6分間加熱し、お好みで黒胡椒を振りかける。

鯵の柚子味噌蒸し

◎材料:鯵(三枚におろしたもの)2尾、小麦粉適量、ブロッコリー1/2房
ねぎ40~50g、生姜5g、酒45ml、柚子味噌大さじ1、グリーンナッツオイル大さじ1、黒胡椒適宜
◎作り方:①シリコンスチーマーに斜め切り・輪切りにしたねぎとブロッコリーの芯を敷き詰め、半量の酒とグリーンナッツオイルを振る。②鯵は小麦粉をまぶし、フライパンに菜種油(分量外)をしき、表面をさっと焼く。
③鯵をシリコンスチーマーに入れ、柚子味噌をまんべんなく塗り、黒胡椒を振りかける。残りの酒とグリーンナッツオイルを回しかける。④生姜の薄切りを乗せて、700Wのレンジで6~7分加熱する。⑤一旦取り出して、ブロッコリーの房の部分を加えて1分30秒加熱する。⑥お好みで黒胡椒を振りかける。

豆腐ステーキ キムチソース味

◎材料》:豆腐一丁、小麦粉少々、味噌大さじ2、インカ天日塩、胡椒少々、グリーンナッツオイル大さじ1、チーズ適量
【A】キムチ30~40g、長ねぎ1/6本、マヨネーズ大さじ1、かつお節少々
◎作り方:①豆腐をしっかり水切りし、1.5cm幅に切り、小麦粉をまぶす。②キムチと長ねぎを細切りにし、【A】の材料を混ぜておく。③フライパンにグリーンナッツオイルを入れ、豆腐を中火で焼く。④裏返して弱火にし、塩こしょうをし、味噌をまんべんなく塗る。⑤「②」のソースを塗り、まんべんなくチーズをのせる。
⑥蓋をして、チーズがとろけるまで蒸し焼きにする。

カラダは「水」脳は「アブラ」

脳の60%が脂質つまり「アブラ」でできています。「油」を変えれば脳が変わる。

グリーンナッツオイルと「エンドカンナビノイド」の関係性が昨今の研究で明らかにされつつあります。昭和女子大学で長年グリーンナッツオイルの研究をしてきた福島正子先生と竹山恵美子先生にお話を伺いました。

――2022年4月1日に英文科学誌『Biochemical and Biophysical Research Communications』で公表された、グリーンナッツオイル(GNO)の摂取によりエンドカンナビノイド「2AG(2‐アラキドノイルグリセロール)」の発現量が増加する可能性があるということは、なぜ明らかになったのですか?

竹山先生(以下、敬称略)GNOが持つオメガ3脂肪酸は体内で代謝されてDHAとなり、それが脳で働き記憶力などに貢献しているのではないかという推測のもと、マウスで記憶力の実験を行っていました。そしてそこに一定のストレスを与えたらDHAにどのような反応があるのかを調べていたところ、GNOを与えたマウスの脳内にストレスを緩和するとされる「2AG」の著しい発現が見られたのです。

――実験はどのようにして行われたのですか?

竹山 コーン油とGNOの2種類の油を用意し、❶コーン油を与えたマウス(ストレス無)、❷コーン油を与えたマウス(ストレス有)、❸GNOを与えたマウス(ストレス無)、❹GNOを与えたマウス(ストレス有)の4グループに分けました。ストレス有のマウスには3日間水浸ストレスを与え18日後、それぞれの脳の状態を測定しました。すると上図の通り、コーン油のマウス(❶と❷)の脳内にはそれほど現れなかった2AGが、❸❹のGNOのマウスの脳内では顕著に見られたのです。さらに興味深いことにストレス解除後18日目の段階で、❷のマウスの脳内はほぼ元のレベルに戻りましたが❸❹のマウスの脳内では高い状態のままだったのです。ただし、どれだけ持続性があるかなどはまだ明らかになっていません。

福島先生(以下、敬称略)ストレスに反応して増加する脳内の2AGは、これまで脳内のどの領域で増えているかがわからなかったのですが、この研究により脳の視床下部、中脳、橋・延髄で多く発現することが確認できました。実は数年前から浜松医科大学の瀬藤教授と共同で研究を行うようになり、今回の結果も同大学が有する最新鋭の質量分析計によって明らかになったものなのです。

――視床下部や脳幹(中脳や橋、延髄)といえば内分泌系や自律神経活動などを調整してくれている非常に重要な部位ですよね。それらをストレスから守るように2AGが発現するというイメージでしょうか。とは言えまだあまり馴染みのない2AGについて、もう少し詳しく教えていただけますか?

竹山 2AGは不安や抑うつ状態、記憶機能の低下などのストレス反応を抑える面で重要な役割を果たすもので、エンドカンナビノイドの一つです。私たち人間に本来備わっている身体調整物質であるエンドカンナビノイドは、神経系や分泌系など体内の様々な機能を一定の状態に保とうとする「ホメオスタシス(恒常性)」を維持するためにも欠かせない生理活性物質ですね。

福島 外因性のもので、大麻草由来の植物性カンナビノイドなどはストレスを緩和するものとしてよく知られていますが、内因性である2AGは体内で作ることができ、それがGNOを摂ったマウスの脳内で発現したという点が非常に興味深かったのです。

――なぜGNOを摂ると2AGが発現したのでしょうか?

なぜGNOを摂ると2AGが発現したのでしょうか?

福島 まだそこまでは明らかにできていません。しかし、オメガ6のアラキドン酸が関与しているはずの2AGが、オメガ6を主成分とするコーン油を摂ってもほとんど発現せず、一方でオメガ3とオメガ6が5:3くらいの割合でできているGNOを摂ることで発現したというのは、きっとその脂肪酸のバランスが鍵になっているのではないかと推測しています。

――この研究から、今後どのような展開が考えられるのでしょうか?

竹山 今回の研究はあくまでもマウスの脳内で起きた反応についてですが、2AGがGNOを摂ることで作られるのであれば、毎日少量ずつでもGNOを摂ることで、脳に良い効果が期待できるということはあるのかもしれません。今後機会があれば、もっと詳しく研究していきたいと思っています。

マウスの脳内の「2AG」発現量を測定した結果グリーンナッツオイル(GNO)のグループは「2AG」が1.6~2倍

商品ラインナップ


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インカグリーンナッツオイル業務用
インカインチオイル使い切りタイプ30P
インカインチオイル使い切りタイプ10P

オーガニックインカグリーンナッツオイル180g

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2025年10月発売予定